鶏と卵をご飯にのせた親子丼
中級

笠原将弘の究極の親子丼

焼き鳥屋を営んでいた料理人の親子丼。みりんをたっぷり効かせた煮汁、上からかけずにご飯に敷いておく刻みのり、そして卵に火を入れすぎないよう小さいフライパンで1人前ずつ作るのが笠原流。

出典

レシピ提供 笠原将弘 · 👨‍🍳 シェフ · 笠原将弘 — 日本料理人、東京・恵比寿「賛否両論」店主

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【賛否両論】笠原将弘の料理のほそ道笠原将弘が自身のYouTubeチャンネル「【賛否両論】笠原将弘の料理のほそ道」に『数え切れないほど作って辿り着いた【究極の親子丼】』として公開したレシピ。焼き鳥屋を営んでいた経験をふまえ、今イチオシの親子丼として本人が紹介している。2人前の材料一式と番号付きの作り方が動画の概要欄にテキストで公開されており、ここの分量はそこから直接とっている。特徴は出汁4:みりん2:醤油1の煮汁——みりんが醤油の倍量——、刻みのりを上ではなくご飯と卵の間に敷くこと、そして小さいフライパンで1人前ずつ作ること。

料理人: 笠原将弘

30 🍽 2人分🔥 700 kcal🇯🇵 日本
乳製品不使用

作り方

  1. 長ねぎは斜め薄切りにする。三つ葉は葉と軸に分け、軸は小口切りにする。二つは別々にしておく。

    💡 分けるのには理由がある。葉は煮て香りよく柔らかく、生のまま残した軸は最後に散らして食感と爽やかさを出す。

  2. 鶏ももを掃除し、包丁を寝かせて大きめ一口大の削ぎ切りにする。

    💡 包丁を寝かせると断面が広く薄くなる。火が早く入り、ジューシーさが残る。良い焼き鳥屋の鶏が硬くならないのと同じ理屈。

  3. 鶏肉に砂糖(小さじ1)と醤油(小さじ2)を手でもみ込み、全体になじませる。

  4. ボウルに煮汁を合わせる。出汁200cc、みりん100cc、醤油50cc。

    💡 比率に注目。出汁4:みりん2:醤油1。みりんが醤油の倍で、家庭の親子丼の煮汁よりずっと甘く照りが出る。これが店の味になる所以。

  5. 卵は1人前2個ずつ、それぞれのボウルで軽く溶きほぐす。白身と黄身の筋がまだ見える程度で止める。

    💡 初心者は卵を均一に溶きたくなるが、それはNG。溶き足りない卵は黄色と白のムラのある柔らかな塊になり、そのマーブルこそ親子丼の顔。均一に溶くとただの薄焼き卵になる。

  6. 丼にご飯を盛り、その上に刻みのりを敷いておく。

    💡 のりは上からかけるのではなく下に敷く。熱いご飯と熱い卵の間で蒸されてご飯になじみ、一口ごとに風味がつく。上に散らすとしんなりして唇に張り付くだけ。

  7. ここからは小さいフライパンで1人前ずつ作る。煮汁・鶏肉・長ねぎ・三つ葉の葉、それぞれ半量をフライパンに入れる。

    💡 このレシピ全体が懸かる原則。2人前を一度に作るとフライパンが広すぎて卵が薄く広がり、とじる前に固まり、一枚でご飯にのせられない。小さいフライパンで1杯ずつ。そう、2回作るということ。

  8. フライパンを中火にかけ、鶏肉に火が通るまで煮る。4〜5分ほど、肉がピンクから白く変わり、煮汁が縁で沸いてくれば良い。

    💡 4〜5分は初心者向けの当方の目安。笠原は「鶏肉に火が通るまで」としか言っていない。時計より彼の合図を信じること。フライパンの大きさは人それぞれ。

  9. その1人前の卵2個分のうち半量を、中心から外側へ回し入れる。火は弱火と中火の間に落とす。

    💡 卵は一度に全部ではなく、まず半量。最初の半量は犠牲にする——しっかり固まって全体を支える土台になる。

  10. 固まってくる間、外側から内側へ優しく混ぜ、程よく固まるまで30〜40秒ほど火を入れる。

  11. 残りの卵半量を同じように中心から回し入れ、半熟に火を入れる。まだ照りがあり、フライパンを揺すると揺れる状態で止める。

    💡 後半は完全には火を入れない。それがすべての肝。しっかりした土台に、とろりとした半熟の冠。「念のため」ともう少し火を入れた瞬間、家で作る意味がなくなる。

  12. のりを敷いたご飯の上に一気に滑らせてのせ、小口切りの三つ葉の軸を散らす。

  13. フライパンを拭いて、もう1人前も同じように作る。できたてをすぐに食べる。この料理は待ってくれない。

💡 コツ

  • 初心者がやりがちな失敗:時短のため2人前を大きなフライパンで一度に作ること。笠原が名指しで「やるな」と言う唯一のこと。広いフライパンでは卵が薄く広がり、柔らかくとじる前に火が通りきり、のせようとすると破れる。小さいフライパンで2回作っても余計にかかるのは4分。その差が、丼か残念な薄焼き卵かを分ける。
  • 代用:三つ葉は日本以外では手に入りにくい。イタリアンパセリやクレソンが最も近い爽やかさを出す。細く切った青ねぎでもよいが、セロリのような香りは失われる。省いても問題ない——味は変わらず良く、少し素っ気なくなるだけ。
  • みりんが醤油の倍量と聞くと誤植のようだが、そうではない。焼き鳥屋のタレの比率であり、照りとまろやかな甘みはここから来る。勝手に「直して」減らさないこと。ただし本みりんではなくみりん風調味料を使う場合は、より甘く平板になると心得ておく。
  • 笠原はご飯の量も時間も一切指定していない。説明にあるのは「鶏肉に火が通るまで」「程よく固まったら」だけ。上の分数は、これを50回作ったことのない人のために当方が添えたもの。慣れたら時計は忘れ、卵の表情を見て作ること。
  • だしがない場合は?これは顆粒だしが本当に許容できる数少ないレシピ。煮汁にみりんと醤油がたっぷり入るので、丁寧に引いた一番だしの繊細さはどのみち埋もれる。笠原自身、だしの取り方は別動画に案内しており、それ自体を独立した工程と見なしていることが分かる。

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https://morerecipesplease.com/ja/recipes/recipe/kasahara-oyakodon

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