
Korean
Kimchi Jjigae (Kimchi Stew)
出典: 伝統
前後をひっくり返した肉じゃが。にんじんもしらたきもなく、じゃがいも・玉ねぎ・牛肉だけ。そして牛肉は最後に、落とし蓋のように広げてのせるから硬くならない。
出典
レシピ提供 栗原はるみ · 👨🍳 シェフ · 栗原はるみ — 日本で最もよく知られた料理研究家。自身の会社「ゆとりの空間」でレシピとパーソナルマガジンを発信している
料理人・クリエイターの名前は出典表記としてのみ使用しています。More Recipes Please は独立して運営されており、提携・後援・推奨の関係はありません。
栗原はるみ 公式サイト「ゆとりの空間」 — 栗原はるみの公式レシピサイト——本人の会社「ゆとりの空間」が運営——に公開されているレシピ。4人分の材料一式と番号付きの作り方、本人による「ポイント」の注記がテキストで公開されており、ここの分量はそこから直接とっている。彼女の肉じゃがはにんじんもしらたきも絹さやもない削ぎ落とした一品で、しかも順序を逆転させる。じゃがいもだけを先にまわりが透き通るまで炒め、玉ねぎは食べ応えが残るよう芯をつけたまま6等分にし、牛肉は最後になってようやく「肉で落とし蓋をするように」——本人の言葉——上へ広げて入れ、色が変わった瞬間に火を止める。落とし蓋をしたら混ぜないようにという注意と、牛肉の代わりに豚しゃぶ肉でもおいしいという提案も、本人の注記にある。
料理人: 栗原はるみ
Watch it being made
じゃがいもは洗って皮をむき、1個を4等分に切って水にさらし、水気をよくきる。
💡 水気はしっかり、本当にしっかりきる。濡れたじゃがいもを4の熱い油に入れると激しくはね、炒まらず蒸れてしまう。
玉ねぎは皮をむき、芯をつけたまま1個を6等分のくし形切りにする。
💡 本人の注記が説明している。薄く切るとすぐにくたくたになってしまう。芯をつけたまま6等分にすればバラバラにならず、食べ応えが残る。玉ねぎを背景ではなく「具」として扱うということ。
好みで大きい牛肉は半分に切る。
深めの鍋にサラダ油を熱してじゃがいもを入れ、中火で3〜5分、まわりが透き通ってくるまでよく炒める。
💡 じゃがいもを先に、しかも単独で。炒めることで切り口が締まり、30分煮ても煮くずれず形を保つ。鍋が乾いたら油を足すよう、本人が明記している。
玉ねぎを加えて軽く炒める。油がまわる程度でよい。
だし汁、しょうゆ、砂糖、みりん、酒を、順に加える。
💡 「順に」は当方ではなく本人の指示。煮汁の少なさに注目——野菜1.1kgに対して1と1/2カップだけ。これは汁物ではなく煮物で、じゃがいもは半分顔を出しているのが正しい。
落とし蓋をして中火で10〜12分煮る。
💡 落とし蓋は鍋ではなく食材の上に直接のせる蓋。少ない煮汁をじゃがいもの上へ返し、顔を出した部分にも火と味を入れ、具が動いてぶつかるのを防ぐ。真ん中に穴を開けたクッキングシートの円で十分。
煮ている間はそのままに。混ぜないこと。
💡 本人の注記は率直だ。落とし蓋をしたら、野菜が崩れないようあまり混ぜないこと。混ぜるたびに柔らかくなった角が落ち、その粉が澄んだ煮汁を濁らせる。
竹串を刺してみる。彼女の目安はこう——すっと通ったら、もう一息。
💡 牛肉がまだ入って火を通す必要があると思い出すまでは、逆に聞こえる指示。じゃがいもは残りの時間で仕上がる。「ちょうど」で止めれば、最後には行き過ぎる。
ここで牛肉。全体の上に広げながら入れる——肉で落とし蓋をするように。
💡 「肉で落とし蓋をするように」は本人の言葉であり、このレシピ全体の要。ほぼすべての肉じゃがは牛肉を炒めることから始まるが、彼女のそれは牛肉で終わる。薄切り肉は90秒もあれば十分。じゃがいもに必要な12分も一緒に煮れば、灰色で筋張ったものになる。上に平らに広げれば穏やかに蒸され、柔らかいまま。
アクが出たら取り除く。
牛肉に火が通ったら火を止め、そのまま少しおいて味を含ませてから盛る。
💡 彼女の警告は明快——火を通しすぎると肉は硬くなる。そして休ませるのは任意ではない。肉じゃがは冷める間に、煮汁がじゃがいもへ戻る過程で味の大半を得る。ここでは火にかける10分より、ただ置く10分の方が価値がある。
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